駆けある記

第一回定例会が始まる

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

2月17日~3月26日の会期で都議会第一回定例会が開催中です。

3月8日からは予算特別委員会の総括質疑がはじまります。また、15日~16日は並行して委員会の予算質疑です。

  • 2月17日 開会・知事施政方針演説
  • 2月24日 本会議 代表質問
  • 2月25、26日 本会議 一般質問
  • 3月1、2日 常任委員会
  • 3月4日 中途議決
  • 3月8日 予算特別委員会 代表総括質疑
  • 3月9、12日 予算特別委員会 一般総括質疑
  • 3月15~18日 常任委員会
  • 3月23日 予算特別委員会 締め括り総括質疑
  • 3月24日 予算特別委員会 討論・議決
  • 3月26日 閉会・討論・議決

東京都の予算は15兆円を超え、ノルウェーやスウェーデンの国家予算に匹敵します。

予算案には、崩壊の瀬戸際にある都内の医療を支えている都立病院の医療スタッフを本格的に増やす姿勢がありません。しかも、都立・公社病院を後退させる独立行政法人化準備予算を今年度の6倍、39億円もつけています。これは独法化を中止すれば必要ない予算です。39億円ものお金があるなら、医療の充実のためにこそ使うべきです。

特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、認知症高齢者グループホーム、障害者(児)施設の整備予算はのきなみ大幅減額で、認可保育園整備を支援する待機児童解消区市町村支援事業の予算も減額となりました。都営住宅は超高倍率にもかかわらず、石原都政以来22年間、新規建設ゼロがつづいています。国民健康保険の高すぎる保険料(税)がコロナ禍による生活困難と重なって多くの都民が苦しんでおり、値上げしないで据えおく自治体や、子どもの均等割軽減に踏み出す自治体が都内で生まれています。ところが、都の予算案には独自の対策が盛りこまれていません。

一方、陥没事故が大問題になり、いまだ原因解明がされていない東京外かく環状道路(外環道)、まちの分断・立ち退きなど住民の反対がつよい特定整備路線などの大型幹線道路建設だけでも900億円もの巨額が計上されています。

カジノ誘致の検討予算は8年連続計上され、「世界を惹きつける観光都市の実現」を掲げ、海外旅行客の需要回復へのPR、富裕層をターゲットにした夜間の観光資源開発などの新規事業が並んでいます。大型旅客機の都心上空低空飛行を固定化し、さらに拡大する羽田空港機能強化の調査費も計上されています。

日本共産党都議団の論戦・提案と都民運動の力で切り開いた貴重な前進も

東京でも小学校2年生から5年間かけて35人学級がスタートします。初年度予算として2億円が計上されました。また、新型コロナの影響により住まいを失った方や就職氷河期世代への支援、再就職を目指すなど困難に直面している方たちに寄り添った緊急雇用対策など、約2万人を超える雇用を創出するための支援が盛りこまれました。
日本共産党都議団がくり返し求めてきた児童相談所の体制強化のため、児童福祉司、児童心理司が59人増やされます。福祉人材確保に効果をあげてきた保育従事職員宿舎借り上げ支援事業は今年度終了予定でしたが、来年度も継続され、対象人数も約8千人増えます。障害者施設で働く職員への宿舎借り上げも拡充されます。また、公的支援につながりにくい若い女性とつながり支援する若年被害女性等支援モデル事業が、わが党が提案したとおり本格実施となり、相談や居場所の確保などを行う民間団体に対し3倍を超える予算が計上されました。不妊治療費助成の拡充、若年がん患者の生殖機能温存治療等に対する助成の新設も、待ち望まれていたものです。

都民のいのち、くらし、営業を守りぬく予算に
現在18議席の日本共産党都議団がさらに大きくなれば、都民の切実な願いを実現する力が大きくなります。日本共産党都議団は、予算の組み替え提案を行うことをふくめ、コロナ禍のもと都民のいのち、くらし、営業を守りぬき、自己責任ではなく、都民を支えるあたたかい都政を進める予算へと切りかえるよう全力をつくします。

雑感

私はいま、代表質問の自分の担当部分を執筆中で都庁に詰めている状態です。

都議団18名が総力をあげて、都政の重要課題を取り上げ知事の姿勢を質し、各局の事業についても前進させるために作り上げていきます。

執筆のために調査をしていると、切実な都民の実態がより鮮明に見えてきます。コロナ後の社会は、暮らしも医療も社会保障も教育も充実させないと、感染症が起きたとき、この国は持たないのではないか…。そんなことを考えています。

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