こんにちは、日本共産党都議会議員とや英津子です。
上野駅公園口を降りてすぐのところに東京文化会館があります。
横浜市議団と調査に
先日、横浜市議団とともに聞き取り調査に行きました。横浜市は市長が芸術ホールのようなものを整備しようとしており、市議団としても必要の是非、会館のありようについて調査したいとの意向があり、同行しました。
東京文化会館は大ホールに一度行ったのみで、本格的に聞き取りをすることも会館の中を視察するのも初めてでした。
会館の年間利用実績や居住地別・年代別利用者、収支決算、上演団体の状況などを聞き取りしました。
価値あるホール
東京文化会館は1961年に、ル・コルビュジエの弟子でもある建築家前川國男の設計で建てられた本格的な音楽ホールです。名前だけで世界に通用するといいます。59年前26億円を投入しただけあってため息がでるような建物。
上野の森の玄関口にあってまわりとの調和を意識して建てられたそうです。ロビーの天井は星空、天の川、床は落ち葉、壁は樹木をイメージしています。
大ホールの舞台に乗せてもらい、そこから舞台袖に行くと壁や柱にアーティストたちのサインや記念パネルが一面にあり、ここもアートであり圧巻でした。
大ホールは音響効果のある雲形のパーツで横の壁ができており、彫刻家向井良吉の作。ブナ材でできているそうです。2303席の座席はお花畑をイメージしたものです。
このホールは音響が良く5階建てですが、上のほうが音がよいという人もいるそうです。同じフロアに楽屋があるため、オペラやバレエに適した構造となっているようです。今年は6月にオリンピック・パラリンピック記念として「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を上演します。
私が感心したのは小ホールです。こじんまりしていますが、とても落ち着き品のあるホールです。奇跡のホールとも言われ、音が抜群だそうです。一度聞きに行ってみたい。
日本の景気が上昇気流に乗っていた頃に建てられただけあって、最近のホールと比較してとても贅沢に作られています。しかし、文化にお金をかけない日本の現状をみると、とても貴重な建造物だと思うのです。多くの皆さんに東京文化会館を利用してもらい、気軽に音楽やオペラ、バレエなどを楽しんでもらいたいし、その機会を保障するのは東京都の役割です。
良い作品をより低廉な料金で利用できるようにしたいと思います。
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