こんにちは、日本共産党都議会議員とや英津子です。
新型肺炎コロナウィルスの感染が広がり、不安や心配の声が寄せられています。今朝の練馬駅では多くの人がマスクをつけて通勤・通学でした。現場のみなさんの苦労も限界ではないでしょうか。感染拡大防止、医療・検査体制の強化は急務です。
さて先日、練馬区内を通る西武池袋線石神井公園駅前の再開発問題の学習会を地元の日本共産党として行いました。
高さ103mの高層ビルと都市計画道路の計画。
石神井公園駅前再開発は2015年頃から地元の方々中心に問題の多い再開発として運動がありました。そして昨年末の説明会では、強引さが目立ち、エスカレートする区と準備組合、コンサルの進め方。準備組合と反対している地権者の対立、反対する地権者を徹底的に排除し、嫌がらせまでおこなう非常識なやり方に驚きました。そもそも人の土地を事業で活用することを「公共事業」とか「公共の福祉」という名のもとに強引に進めること自体問題があるのではないでしょうか。都市計画法、建築基準法の抜け道を駆使して高層ビル建設を進めようとする手法にも説明会参加者から疑問の声が上がっています。
こうした事態に対し、区議団は一般質問で論戦をしていますが、もっと皆さんにこの計画の問題点を知ってもらう必要があると、学習会を企画しました。
講師は一級建築士で都市計画プランナーである清水正俊氏。地権者の一人である岩田紀子氏にもお越しいただき、率直な発言をいたたきました。
東京都の第四次優先整備路線である都市計画道路232号線が石神井公園駅南口を通る計画線になっています。区が富士街道までの220mを施行する計画です。この道路計画のうち東側の90m区間と一体で進めようというのが石神井駅南口西地区再開発事業です。
清水氏、岩田氏が参加するまちづくり談話会の提案とともに今回の再開発事業の問題点をお話いただきましたので、数回に分けて報告します。
都市計画道路232号線は必要か
清水氏からは、都市計画道路について車優先から歩行者優先への転換をと問題点の指摘と提案がありました。
石神井公園駅南口を通過する計画の232号線は笹目通り~西東京市間の先に路線名を変えて多摩西部に通じる広域道路となっています。すべて開通すれば一日二万台の交通量があると言われています。しかし、自動車交通量は年々減少、人口減少も続くのが実際のところ。本当にこの道路が必要なのか疑問を投げかけています。道路が通れば、地域が分断される、コミュニティの分断にもつながる。
問題点①地域の人々の交流を阻害し騒音・振動、環境への悪影響②まちを分断し「歩いて楽しいまち」という懇談会の目標に逆行③西には大泉第二中学校の分断や白子川の自然破壊などがある④車優先の古い価値観、利便性だけを求める時代遅れの発想。
の四点でした。
(つづく)
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