駆けある記

としまえんの未来を考える会ー学習会①

こんにちは、日本共産党都議会議員とや英津子です。

としまえんが8月末、94年間の歴史に幕を下ろしました。多くの人たちが閉園間近のとしまえんに行こうとチケットを買い求めましたが、コロナのもとで入場制限もあり行けなかった人も多くいました。閉園を惜しむ声をよそに、園内からはアトラクションが運び出されているようです。

「としまえんを考える会」はこの間、園内を見学するツアーを行い、歴史や地形、生息する動植物について学び、これからの公園のあり方についてみんなで考えてきました。

今日は、学習会。あらかじめ申し込んだ人やTwitterを見てきてくれた方もいました。

報告は5人、充実した内容となりました。数回に分けて報告します。

今回は、報告1と報告2から。

報告1は、「夢ブック」を中心に報告がありました。以前見学会のブログをアップした際、「夢ブック」の内容は紹介させていただきました。としまえんが2011年に優先整備区域に指定され、「どんな公園になるといいか、みんなの夢を描いてみたい」と考える人たちが集まって活動をはじめ、作成されたものです。

計画地の地形を知り、周辺の歴史を知る、自然を知る勉強を経て計画の「夢つむぎ」につながっていきます。

また、新しい都立公園づくりへの理念を形成するための「関係図」まで紹介。広い空地こそ最大の価値ということで「空地」という言葉を採用した経緯を報告しています。住民が求める理想の公園像についての報告は、みんなが知らない「としまえん」の歴史や自然であり、聞けば聞くほど魅力的です。

報告2 「覚書」、審議会諮問、配布説明資料についての分析。

1,「覚書」について

覚書は都、区、西武、伊藤忠、ワーナーの5者で結ばれています。もともと西武の土地であると同時に都市計画公園としての指定を受けた、としまえんを含む約26、66haの区域の整備に向けて策定された紳士協定です。正式名称を「都市計画練馬城址公園の整備にかかる覚書」といいます。

前半部分を紹介します。

画像が見にくいので、条文を下記に記載しました。

第一条の2 関係者が、自らの権利やその行使などについて、他者(以下「追加的関係者」という)に譲渡、賃貸及び委任などを行う場合には、予め他の関係者と協議し、その承認を得るものとする(当該承認を不当に保留又は遅延しないものとする。)。なお、関係者は追加的関係者に対し、本覚書の内容について承継し、遵守させなければならない。

第2条 覚書の対象区域は、別紙(第6第1項に定めるスタジオツアー施設等の位置の特定を含む)のとおりとする。

第3条 関係者は、第2条に定める対象区域において、東京都が策定する練馬城址公園の整備計画(東京都が、都立公園に導入する機能や施設の配置等を定めるため、東京都公園審議会からの答申に基づき策定する計画。以下同じ)に基づき、第1条に定める目的を実現するため、誠意を持って相互に協力する。


上記の条文で、私が一番問題だと思うのは第1条の2です。

としまえんの土地はまだ西武鉄道所有です。東京都は1ミリも買っていませんので、仮に西武が他の事業者に川の南側を売るとか、ワーナーに賃貸することになっても止めることは出来ない。

そうなれば、優先整備区域に指定して防災機能を備えた公園にするなどという計画は、文字通り夢になってしまいます。5者は、そういう「覚書」を締結したということです。

来週の7,8日はスタジオツアーの説明会です。よく聞いておきたいと思います。

【雑記】

今日は私も「都の動き」について報告しました。10分で何を話そうか、この1週間くらい考えてきました。しかし、毎回うまく話せないというか内容の吟味が不十分なまま当日を迎えることが情けない。二週間前におこなった都政報告もそうでした。

悩みはつきません。

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