駆けある記

埋蔵文化財調査センターについて

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

新型コロナ感染が広がり、感染爆発や医療現場の逼迫が懸念されます。

都議会第4回定例会は16日におわっていますが、都立施設の管理運営を担う指定管理者の指定が議案として提出されました。

文教委員会では、埋蔵文化財調査センターの指定管理者である公益社団法人東京都スポーツ文化事業団の指定について審査しました。

埋蔵文化財調査センターは、多摩ニュータウン開発の際に発見された遺跡を発掘調査し、保管、公開するために都が整備した施設です。

多摩センター駅から5分程度のところにあります。調査のために河野都議とともに尋ねました。センターには出土品が展示されています。

私たちが訪ねた日は中学生が見学に来ており学芸員から説明を受け、体験コーナーでたのしんでいる姿も。

埋蔵文化財は地域に根ざした最も身近な存在であり、その土地の歴史や文化を明らかにする上でも貴重なものです。それだけに埋蔵文化財センターは、都内で開発が進むもとで文化財を守り保護し将来に都民の財産を継承するために今後も重要な役割を担うことが求められています。

一方、文化財法が2018年に改正され、文化財は守り保護する対象から活用する対象へと位置づけが変わりました。また開発が進むもとで多くの埋蔵文化財が破壊されてきました。センターがこの30年間で作成した埋蔵文化財の調査報告書は340件に上りますが、都内の発掘届けは2018年でいうと開発に関連するものを中心に4420件にものぼっています。14万9342平米を開発に先立ち、試掘、確認調査及び記録保存のための本発掘調査を実施しています。

それだけ開発によって埋蔵文化財が保存より発掘が優先され、開発面積の範囲での発掘が中途半端に行われているということです。

品川の高輪ゲートウエイの開発で発見された築堤は、保存の方向で検討されていますが、よほどのことがない限りこうした判断はされないのです。

都の埋蔵文化財の発掘調査を担ってきた埋蔵文化財センターは、学芸員を15年間新規採用をおこなってきませんでした。発掘調査に必要な専門性や経験が蓄積されず、多くの課題を残しています。

この5年間は年3〜4採用していますが、これまでの空白を埋めるため、計画的な採用と人材育成を求めました。

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