駆けある記

5/3憲法記念日に、平和とジェンダー平等

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

今日は憲法記念日。

憲法について一緒に考え、暮らしの隅々に生かしてきたいと思います。

練馬区内では練馬、光が丘、富士見台、石神井公園、大泉学園、上石神井の駅六カ所でスタンディングやリレースピーチが行われました。それぞれの場所で、みなさんが個性あるスピーチをされました。区議団からは島田、小松、坂尻両区議、薬師前区議も参加しました。野党の区議さんも参加されて平和を願う超党派の取り組みを感じました。

私は朝から全ての会場をまわり、うち四カ所で訴えさせていただきました。テーマは憲法と平和とジェンダー平等です。

以下、要約を紹介します。

コロナ禍、一年以上にもわたる自粛生活は人々を疲弊させ、物心両面に渡って追い詰めています。菅政権と小池知事は、ほしがりません勝つまではと言わんばかりに、我慢を国民に押しつけ、8時までに消灯などと灯火管制まがいのことまでやっています。繁華街では職員が監視活動まで行う始末です。

女性の危機的な状況を早く解決しなければならない

こうした中、国連によると女性は新型コロナウイルスのパンデミックにより、スペイン全土に相当する4700万人が仕事を失っています。一歩一歩進めてきたジェンダー平等の取り組みも「過去5年間の進歩がすべて消え去り、もとどおりになっている」とまで言われています。世界で15歳以上の女性のおよそ3人に1人に相当する7億3600万人が夫や恋人から暴力を振るわれたり、他人から性的暴行を受けたりしたことがあるとの推計を発表しました。今本当に危機的だと言わなければなりません。コロナを一日も早く収束させいのちと暮らしを守りジェンダー平等を進めたいと思います。

こんな時、国や都は?

コロナ収束に国も都も持てる力を集中すべき時、オリンピック開催に暴走し、東京の子どもたち81万人をオリパラ観戦に動員し、看護師はボランティアで500人、病院は30カ所オリンピック病院として指定しろなどと言っています。

さらに、危険な動きとして憲法改定原案を発議する権限をもつ憲法審査会が改憲のための国民投票法改定案をめぐって緊迫しています。自民党と公明党に維新も加わって、改憲策動を一歩前にすすめるため、連休明け6日にも、衆院憲法審査会で法案の採決を狙っているからです。狙いははっきりしています。憲法9条をなきものにしようというのです。

コロナに乗じて火事場泥棒のように、国民が求めてもいない憲法審査会の開催と国民投票法改定を許してはなりません。

安保法制・戦争法施行から5年

私たちは長年女性に対する差別や暴力 の撤廃を求め運動してきました。五年前の安保法制・戦争法強行採決は、私たちの運動の成果や誇りを踏みにじるものでした。軍隊を持つ事、そして戦争こそ女性に 対する差別や暴力を増長させ、男女平等を阻むものです。

歴史を振り返れば、世界は男性上位の「家父長制」という「戦争を起こすシステム」に支配されてきました。戦争は男性中心社会の産物であるにもかかわらず、その犠牲者の大半は女性や子どもたちでした。戦時性暴力の最たるものである従軍慰安婦、この問題は未だ解決されていません。そしていまでもDVや性暴力・性被害が起きています。

ジェンダー問題の根深さはオリパラ組織委員会森元会長の女性蔑視発言で浮き彫りになりました。

女性は自ら考え立ち上がり行動している

しかし、女性は黙っていまの状況を見過ごしてはいません。

亡くなった美術史家の若桑みどり氏は「男たちが戦争を起こしてきたのだから今度は女性たちが平和を作らなければならない」といいました。9条こそ平和を守る砦です。岡野八代さんは、ケアに満ちた民主主義の再生を問いかけています。

女性差別撤廃条約には「国の完全な発展、世界の福祉及び理想とする平和は、あらゆる分野において女子が男子と平等で最大限に参加することを必要としている」と明記されています。ジェンダー平等を実現することは、男女同権だけでなく男性も含めて差別や分断、強権や独裁、格差や貧困も含めて克服すること。人権と平等、平和に満ちた世界を再構築するために女性があらゆる分野でイニシアチブを発揮することが重要です。

平和で自由な社会、一人ひとりが大切にされる社会を目指そうではありませんか。それは憲法そのものの実践であります。憲法9条を、憲法全文を無傷で未来を担う子どもたち、若者に手渡そうではありませんか。

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