駆けある記

緑の日傘,樹冠被覆率あげよう①

こんにちは、東京都議会議員(練馬区選出)とや英津子です。

9月初め、地域の皆さんに呼びかけ「都市における樹木の役割」について千葉大学藤井英二郎名誉教授の講演を聞きました。

きっかけは、都道の桜の伐採です。

気持ちを和ませ、楽しませてくれてくれた街路樹の桜が伐採されてしまったことにショックを受けた方からの問題提起を受け、樹木について改めて考えてみようということです。樹木は枝葉を広げることで日陰をつくり灼熱の夏に私たちの命も守ってくれる、雨を受け止め、CO2も吸収してくれるなど様々な役割を持ちます。樹木について改めて考えてみたいと、小松あゆみ区議事務所とともに企画しました。

そこでお願いしたのが藤井英二郎千葉大名誉教授です。

この間、私たち日本共産党都議会議員団も樹木の役割について藤井先生に学び、街路樹ツアーや練馬にきていただき都道や公園内の樹木を見てもらいました。

90分の熱い講演に100名を超える参加者が聞き入りました。

数回に分けて報告します。

どうする、深刻な気候危機

1、急激な温暖化・ヒートアイランド現象について
〇二酸化炭素濃度の経年変化と日本政府の取組、IPCCの気候予測と近年の気温上昇、森林植生への影響予測

・日本全体の電源構成は火力64.5%、原子力9,4%、再エネ26.0%とまだまだ、温室効果ガス排出元が大半を占めている。

・日本はデンマークやスペイン、ドイツなどヨーロッパ諸国と比較しても自然エネルギー電力の導入が低い。

・過去100年で日本の平均気温は1,24度上昇、このままCO2排出を続けると今世紀末の平均気温は2,6~4.8度上昇。

・排出量を減らしても0.3度~1.7度上昇

・樹木の分布も変化

〇熱中症による死者急増と猛暑日の推移、真夏日日数予測

・日本の熱中症死亡者数は年々増加し、95年~99年の5年間で1006人だったのが、20年~24年では7571人!

〇樹冠被覆による路面温度低減、緑地による気温低減

 

・樹幹が小さく日差しが路面に当たると➡日射によって路面温度は50℃

・樹幹による舗装面被覆によって路面温度は20℃下がる。

・遮熱舗装では10℃しか下がらない。

〇ヒートアイランド現象緩和の要点

・ヒートアイランド緩和には、舗装面の樹冠被覆、知被植物、土壌面、水面確保が重要

〇世界の都市で進む樹冠被覆率増大と日本の実態

石神井公園三宝寺池の緑

メルボルン➡現状の樹冠被覆率22%を2040年までに40%に増やす

リヨンメトロポール➡樹木憲章を定め、施策・発注業務で活用。現状樹冠被覆率27%を2030ねんまでに30%に。

アメリカ➡樹冠被覆を推進、i-tree

台湾➡気候変動への適応を国家の優先事項に。アーバンフォレストを電力・水道に匹敵する重要インフラに位置づけ、「緑陰倍増戦略」(1000万本以上の植樹)を掲げた。市民が6分以内に日陰のある緑地にアクセスできる街を目指す。
〇練馬区の樹冠被覆増大に向けて:都市公園等の現況図、道路・河川の緑化状況図

・日本は「道路緑化技術基準」に温暖化やヒートアイランドに対する対応が全く書かれていません。

東京都区内の樹冠被覆率 7.3%(2022年)⋖9.2%(2013年)

       練馬区は 9.3%(2022年)⋖15.0%(2013年)

つづく

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