駆けある記

バッシングを乗り越えてー性教育のこれからー

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

決算特別委員会が終わって一息つく間もなく、12月4日から始まる今年最後の議会、第四回定例会の準備と予算要望書の作成作業に入っています。

そして、来年の一斉地方選挙を約5ヶ月後に控え、各区議、候補者の応援に朝の駅頭に立ち始めました。毎日、眠さとの闘いです。

夜も集会や学習会が入っており、先週金曜日は性教育問題の学習会でした。

この日は、浅井春夫(性教協代表幹事、立教大学名誉教授)、日暮かおる(性教協障害児・者サークル世話人、元「こころとからだの学習裁判」原告)、村瀬幸浩(元性教協代表幹事、日本思春期学会終身名誉会員)の各氏による公開座談会が行われました。司会は水野哲夫(性教協代表幹事、高校・大学講師)氏。
浅井春夫氏からは、性教育のへのバッシング問題を中心に話が進みました。

性教育へのバッシング(第一次)は1992年当時からはじまっていました。統一教会が「新純潔教育宣言」に基づいて、右派政治家・研究者・右派ジャーナリズムと野合して作り出した策動でもありました。統一教会とともに策動に加担した右派政治家の代表格は現在の安倍首相、研究者は高橋史郎氏(現・麗澤大学大学院学校教育研究科特任教授)、ジャーナリズムは産経新聞。そして第二次バッシングは日本会議の方針が背後にあって、憲法改正(特に9条)とともに家族のとらえ方両性の平等を俎上にのせ、国際的スタンダードである「包括的性教育」の内容が学校現場に導入されることを阻むことが狙われていることが報告されました。

村瀬氏からは、2003年当時と現在を比較し大きく変わってきた状況についての報告がありました。

2003年7月、都議会本会議で土屋孝之都議が「最近の性教育は、口に出す、文字に書くことがはばかられるほど、内容が先鋭化し、世間の常識とかけ離れたものになっている」「ある養護学校では、からだのうたに性器の名称を入れて子どもたちに歌わせている」と質問し、石原都知事は「挙げられた事例どれを見ても、あきれ果てる…。そういう異常な何か信念を持って、異常な指導をする先生というのは、どこかで大きな勘違いをしている」と答弁しています。その直後に都議らと都教委、産経新聞記者などが七生養護学校へ行き、介入がはじまりました。しかし2013年には「教育に対する介入として最高裁決定で認定されています。この当時、性教育についての講演会が何度も直前に中止になっています。計画しても、安全が保障できないからと、依頼者から講師に断りの連絡が入ったそうです。

直近では、2018年3月、都議会文教委員会で古賀俊昭議員が足立区の中学校の性教育授業を「不適切な性教育の指導」と発言しています。この発言を受けて都教委は「課題がある。徹底的に調査し、指導する」とまで答弁しました。しかし、4月から10月まで各種マスコミ、NHK、TBSテレビ・ラジオなどが古賀質問、答弁、区教委のコメントや識者のコメントを客観的に報道しました。さらに、NPO法人ピルコンではオンライン署名「中学生に自分のからだを守り、人生を選択できる知識を!(中略)指導要領を実態に即して見直して下さい」を呼びかけ、10日間で1万2000人以上の賛同を得るなど運動は急速に広がりました。6月の都議会第二回定例会では、都民ファースト、自民、公明、そして私たち日本共産党の各会派が代表質問や一般質問で東京の性教育の在り方について取りあげました。小池知事は「学校における性教育は、子どもたちの人格の完成を目指す教育の一環でございます。そして、人間尊重の精神に基づいて行うとともに、子どもたちが性に関する正しい知識を身につけて、適切な行動を選択できるように指導していくことが大切」と答えています。教育長も「児童生徒が性に関する諸課題等について適切に判断し行動できる能力や態度を身につけられるよう…きめ細かく取り組む」と答えました。関係者の運動が都議会を動かし、いまは石原知事時代の暴力的バッシング時代とは大きく変わっていることが話されました。

元七生養護学校の先生であった日暮氏からは、当時の様子を振り返り、生々しい状況が報告されました。本当に学校現場に政治が土足で踏み込んできたと言っても過言ではないことが起きていたことを参加者に語ってくれました。

テレビ・ラジオ、漫画、子どもの間での口コミ・ウラ情報など性情報は子どもたちの身近にあふれているのが実際です。子どもたちは揺り動かされ、性情報があふれかえる中で、たたき起こされています。こうした現状を踏まえ、性(セクシャリティ)は基本的人権であること、性教育・性の学びは人権教育において不可欠であることを多くの人たちに知ってもらうことが重要です。

現在都教委は「性教育の手引き」の改訂作業に入っていますが、性教協は改訂にあたって提言を発表し、東京都教育委員会に申し入れを予定しています。バッシングを乗り越えて世界の水準に追いつける性教育を目指し、みなさんんと力を合わせたいと改めて思います。

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