駆けある記

企画総務委員会ー練馬駅北口活用実施方針案論議

 8/3の企画総務委員会は、大勢の傍聴者が見守るもとで開催されました。
 最初の議題は練馬駅北口活用問題です。実施方針案が企画課長から報告されました。
 練馬駅北口活用については、この間度々お知らせしてきたところですが、住民のみなさんから活用計画に対して、陳情も何本かあがり、様々な方々からご意見を伺ってきました。特に、高層ビルやハコものに対する批判が寄せられ、防災広場やイベント広場として活用して欲しいとの声が強いのが特徴です。
 
 ところが区はこうした区民の意見を事実上無視する形で、強引に計画を進めています。
 この日は、北口の土地を50年の定期借地権で貸し出す業者を決める上での、選定基準の骨子となる、「練馬駅北口活用実施方針(案)」が明らかになりました。
 業者を選定する選定委員会について、土地の用途、地代についての考え方、貸し出し期間中の他の業者への譲渡、責任分担などなど多岐にわたる内容です。
 どのような業者がどのような建物を造るのか、区民にとっても重大問題であると同時に、建物そのものに異論を唱えている多くの区民の声を無視して、選定委員会がつくられました。
 分厚い資料を一回説明をうけただけでの質疑でしたが、わたしが気になったのは、上記の点以外に、この間議論をしてきた、50年の定期借地権を設定し、途中で業者が破綻した場合などを想定すると練馬区は区民に責任を負えないのではないか。ということです。
 他の会派の議員からもこの点を心配する声が上がってきていました。
 区はこれに対し、責任分担を明確にする、協定書をしっかりつくるなどと答弁してきました。
 ところが、今回だされた資料では、はじめから貸し出し途中での他業者への譲渡に言及しているのです。
 それも、区が書面で確認し了承すればよし、なるべく長い期間借りて欲しいなどと、曖昧な書き方となっています。
 また、建坪率、容積率も事業者次第と受け取られかねないような記述となっており、企業にいかに事業をやりやすくしてあげるかの方針です。
 これでは、誰のための計画なのか、と言われても仕方ありません。
 他の議員からは、様々な発言がありました。情報公開についての意見のほか、計画をきっちり進めていくべきなど区民の声を本当に聞いているのかと疑いたくなるような中身の意見もでました。
 今後、みなさんの意見もお聞きしながら、議会内外でその声を代弁するとともに運動していきます。
 この日は、北口問題だけで約1時間半を費やしました。その他を含め3時間にわたる委員会でしたが、多くの議題が次回8月31日に送られました。

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