駆けある記

豊洲新市場・築地市場内視察

3月4日、豊洲新市場と築地市場の視察を行ってきました。

豊洲では中に入らず外観からの見学のみでしたが、東京ガスの元社員の方の説明と案内で豊洲の歴史から始まりガス抽出の作業の内容などを詳しく伺うことができました。

●日本の安全規制はアメリカや欧州と比べてもゆるく非常に企業寄りである
●石油や石炭からガスを抽出する過程で出たベンゼン、ヒ素、水銀などが大量に土壌に入り込んでいる
●水俣病などを例に挙げ、人の体にベンゼン、ヒ素、水銀などが入り、細胞につくとそこから健康被害を及ぼす

ことなどを学習。

案内して下さった方は、6年前の3・11発生の次の日この場所にかけつけたそうです。心配したとおりこの土地は液状化しており、とてもこの土地に市場は無理だと強く感じたとおっしゃっていました。この時、日本共産党の秋田かくお都議だけが駆けつけてくれたそうです。

次に築地市場内を仲卸業者さんの案内で調査にはいりました。

●豊洲は日本一汚染された土地で、放射線量も高い
●物流計画ができておらず無理な計画だったこと
●築地の競りのルールが、生産者・卸売業者・消費者の関係のバランスを保っているが、安倍政権がそれらを改悪しようとしている
●施設が老朽化していると言っても、そこをきれいに直せばいいだけのことで再整備は可能である
●石原都知事になって移転問題が出たことによって、整備や修繕が先送りにされ老朽化が進んだ
●米軍のクリーニング施設跡地の土壌汚染のことがにわかに持ち上がったが、豊洲の汚染に比べたら軽微

といったことなどを伺いました。

多くの一般の方々が訪れており、約56カ所の中央卸売市場の4割にのぼる量の生鮮食料品などを扱う日本一の歴史ある築地市場。安全・安心を最優先しなければならない市場を都民そっちのけで、移転計画を推進してきた石原元都知事はじめ当時の関係者の責任は重大です。同時に、都議会も重大な責任があると思います。当時この問題で何の批判もせず、協力に推進してきた自民・公明などの責任は免れません。

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