駆けある記

医療現場の苦難と患者家族

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

今日は、急な相談の対応でした。

相談者のTさん、夫が脳梗塞で入院していた病院の転院を迫られているとのこと。一緒に病院と交渉して欲しいというのです。

気が重い内容ですが、とにかく納得できるような説明をしてもらう必要はあると思い同行しました。

一般病床で90日間の入院を終了を間近に控え、本人の病状が安定しているので療養病床のある医療機関に転院して欲しいと要請を受けました。家族にしてみれば慣れた病院で最後まで看て欲しい。しかし、医療機関とすればそのまま入院できればいいが一般病床のため、医療行為は終了し安定したので療養病床に転院するならこの時期が良い都の判断。90日間を過ぎて入院することで、病院の経営に影響がでると率直な話もありました。在宅でサービスを受けながらの療養の提案もありました。

担当医師からの説明を聞いたところで、返事は明日に持ち越しました。

在宅での療養が可能かどうか、Tさんの自宅に行きベッドをどこに置けば良いか、どのような看護が必要かなどの相談をしましたが、無理との事。そこで、紹介された病院にも行ってみました。車で送ると20分くらいで到着。こうして時間が過ぎ、車の中で色々話す中で落ち着いて話ができるようになり、明日は転院の返事をすることを決心しました。ご自分に言い聞かせているようで、そばにいる私もつらくなりました。

何年か前も同じようなことがありました。ドクターとしては自分が看ている患者さんは最後まで看たい。しかし、病院の経営がそれを許さないという話でした。その時の主治医の話はとてもリアルで家族も医師もお互いに苦しく悩みました。

今は病院に長く患者を置かない。回転をよくして効率よく病院経営するということです。平均在院日数はどんどん減っています。それは医療機関の問題ではなく、国の医療政策の問題です。持続可能といいながら診療報酬を減らし最後は人の命が軽んじられていく制度をつくってきました。

そのつけはコロナ禍で顕著です。今日、同行した病院もコロナ患者を受け入れて頑張っている病院です。これ以上赤字が続けばどうなるか、とても心配です。国や都は人の命を預かる医療機関をもっと大事にして支援の強化をすべきです。

 

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