駆けある記

コロナ禍を生きる子どもたち-区民集会

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

何よりも人と自然を大切にする区民集会の、子育て・教育分科会に出席しました。

突然の「休校」、卒業式や入学式を目前に控えていた子どもたちの日常が激変しました。先生も戸惑い、神経をすり減らす毎日。頼りにしていた給食がなくなった家庭では、食事を満足に食べられない子どももいました。

保育園では、密が避けられないため保育士さんはじめ、現場の職員の苦労は計り知れません。保護者は自粛要請と職場とのはざまで悩み。休園要請がなかったため、仕事も休めず子どもを預けるかどうか苦しみ続けてきました。

コロナ禍で一番傷ついたのが子どもたちです。

それぞれの立場から実態を報告し、共有し今後の力にしようと交流しました。

保育園からは、区の基本方針を受けて自粛とコロナ対策がはじまった。寒い中窓を開けて保育し、お別れ会は園庭の端と端でおこなったこと。自粛が続く中、子どもたちからは、どうしてお友達は来ないの?と言う疑問、いったいこの状況は何なのかという不安が感じられた事などが話されました。

区長からは、保育園は社会的施設だから閉じられないという考えを聞き、開かなければならないならきちんと感染対策をして欲しいと、当たり前の意見がありました。

6月~7月にかけて通常保育になったが、保育園は密が当たり前。最近、知事は窓がなくても良い、地下でも良いとしているがそれでは良い保育はできない。戦後以来続いてきた保育の基準を今こそかえるべきと切実な発言でした。

保護者(お父さん)から

三人のお子さんのお父さん。コロナで困ったことは、家での大げんか。そんな中での仕事の大変さを話されました。

5年生の子には大量のプリントが配られ、保護者の確認も求められた。これまで学校や保育園で給食を食べていたが、三食家で食べることになり、一食は手作りするが二食は買うしかなかったと。食費がかさみエンゲル係数があがり、どれだけ給食が大事かと思ったと実感こめて話されました。そして、一番良かったことは、担任の先生や保育園から電話がかかって来たことだそうです。子どもは照れて何も話さない、うなずくだけだったりしたが、その後の顔がにこやかになっていたと語りました。学童の詰め込みについても問題意識を話されました。保育園、学童、学校はやはり大事です。

小学校では

年度末に一斉休校になり送る会をやれなかった学校、新学期に担任が変わったところは大変だったといいます。また、子どもが二極化していたという報告では、親子で料理を作れる家庭もあればひとりぼっちで留守番の子も。一言日記には「ひま、つまんない」が毎日書かいていた子もいたそうです。一方で、分散登校による20人程度の学級の良さを経験した。

学童クラブ

休校中の子どものストレスを間近に見た報告でした。ちょっとしたことでトラブルになる、表情がこわばってきた子、他の子と違うことをしてしまう子など具体的な子どもの様子が語られ、やはり大人が一緒にかかわらなければいけないと。

中学校では

分散登校では同じ授業を何度もやった。休校が長引き家庭学習の範囲は学校再開でやらなくても良いはずなのに、1015時間の枠は絶対だったという報告でした。詰め込みになり、ますます子どものストレスが増幅することが目に見えるようでした。

養護教諭から

コロナのもとで、消毒液も買えなかった。アルコールはいまだに届かないと報告がありました。今は、インフルエンザの流行を前に不安で一杯という話もされました。

新型コロナウイルス感染症は、今後も広がるでしょう。そうした時、十分な感染対策はもちろんですが、感染しても大丈夫なように、医療や福祉の拡充、暮らしを支える仕組みを十分にしなければなりません。子どもたちは、コロナに不安を感じる一方、自分もコロナ対策を手伝いたいと主体的に考えています。

都議会第三回定例会でも、私たち都議団は子どもの教育環境をとりあげ、知事に国立生育医療研究センターの子ども×コロナアンケートの内容をつきつけました。知事は「コロナ感染の拡大に伴って子どもたちにさまざまな思いがあることは承知いたしております。今後とも子どもの目線も大切にしながら、子どもたちをきめ細かくサポートして、社会全体で子どもを支えてまいります」と答弁しました。この言葉が本当なら、まずは20人程度の少人数学級を直ちに実施すべきです。

 

 

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