駆けある記

特別支援学校の教育環境改善を①

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

週末、特別支援学校の先生たちとの交流がありました。、この間取り組んできた障害を持つ子どもたちの教育環境の改善について都議団の取り組みを報告しました。今回は、重度重複学級の問題。

特別支援学校は、対象児童生徒の増加によって新設が追いつかず、一つの教室をカーテンで仕切ったり特別教室を転用して普通教室として使ったりと子どもたちの成長にふさわしい教育環境が保障されているとは言いがたい状況が続いてきました。都議団も国会議員団もこの問題をとりあげ、改善をさせてきましたが、まだ道半ばです。学校の大規模化とともにより深刻なのが重度重複障害を持つ子どもたちの問題です。

特別支援学校の普通学級は、小中学部では一学級6人、高等部は8人です。重度重複学級は一学級3人とより少人数で手厚い教育を受けることができます。

重度重複学級は二つ以上の障害を合わせもつ重複障害の子どもや単一の障害でも重度の場合は手厚い重度重複学級として位置づけられた学級で学ぶことができます。

肢体不自由特別支援学校では9割の子どもたちが重複障害だといわれています。Aくんは、寝たきりで手も足もほとんど動かすことができず、呼吸器をつけて痰の吸引も必要。24時間介護が必要なためご両親はベッドの横にマットを敷いて仮眠をとりながら介護をする。熟睡をしてしまい異変にきがつかないのが怖いので、お母さんはその子が生まれてから布団で寝たことは一度もないとおっしゃっています。学校では重度重複学級に通っています。

しかし東京都は、独自の判断で重度重複学級を増やしてきませんでした。2016年度の数字をみますと、全国の特別支援学校の小中学校ですべての児童生徒のうち、どれだけ重複学級に通っているか文科省の調査で見ると、全国は36,5%、都立特別支援学校では13%、肢体不自由校だけで見ると全国は55%、東京では27%です。

東京だけが障害の軽い子どもがいるのか

そんなことはありません。肢体不自由児学校では障害の重さによって教育内容が分かれていますが、その中で一番重い先ほど紹介したようなお子さんや体や目のわずかな動きだけで意思や感情を表現するこどものための自立活動を主とする教育課程というのがあるのですが、この教育課程を受けている児童生徒は、都立肢体不自由学校18校に在籍している子どもたち1829人のうち1154人、全体の63.1%にものぼることがわかりました。

ところが、東京都は独自の判断で重度重複学級に在籍している生徒の数は全体の3割にも満たないのです。本来重度重複学級で手厚い教育をうけられるはずのこどもが普通学級に在籍しているのです。

教育長はこの指摘に対して、「対象となる児童生徒については、発達や行動、疾病などの側面から総合的に判断」といいます。しかし、PTAのみなさんからは、障害が重いのに普通学級に在籍し、ほかの子は筆箱を持って鉛筆を使って勉強をしているが、うちの子どもは筆箱を持ってこいとも言われず、1人だけスタンプを押していたと。もう一クラスあって、先生の数も多かったら障害にあった適切な指導が受けられるだろうにと、とても切ない思いをしているという切実な声が届いています。

実際、東京都では約6千人から1万2千人へと特別支援学校に通う生徒は増えていますが、重度重複学級の変化はほとんどないのです。この20年本当に増えていないのです。

子どもたちの実態に合わせた学級編成にすべきです。

重度重複学級は、当時の石原知事と自民・公明都政のもとで増えなくなりました。

教員削減や、重度重複学級も増やさないという方針を転換すべきと訴え続けています。この問題を正面から取り上げてきたのは日本共産党都議団です。

交流では、ぜひ頑張って欲しいとの励ましもいただきました。

 

【雑感】

毎日のように宣伝カーで練馬区内を訴えていると様々な人にお会いする機会があります。

散歩をしているご夫婦は私に向かって「共産党もっと頑張れ、応援しているんだから!」と怒鳴ってくる人。オリンピックは絶対中止してくれ、大会を本当にやる気なのかなどなど。学生さんもTwitterで検索して街頭演説に来てくれる。赤ちゃん連れのママは都の「出産応援事業」があまりにも企業の利益誘導的で使えない、現金をとの意見を寄せてくれました。今日は学生さんも参加して演説を聴きに来てくれました。彼女は学生から政治が遠いことに問題意識ももって、議員の政策を知りたいと参加してくれました。政策がほとんどわからない候補者が多いとの指摘も。

この出会いを大切に最後まで政策を訴え、7/4を迎えたい。

 

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