駆けある記

深刻なPFAS汚染から命と健康守れ

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

今日はPFASという有機フッ素化合物についてです。

長年研究されてきた京都大学小泉昭夫名誉教授も協力し多摩地域の住民が運動しています。

PFASってなに?

PFASとは4700種類にも及ぶ有機フッ素化合物。もともと自然界に存在せず、1940年代以降に米国で開発された合成化合物です。そのうちPROSとPFOAは広く商業目的で使用されています。

防水スプレー、フライパンや鍋のフッ素樹脂加工、紙にPFASをコーティングすると油成分が染みこまないため、ファストフードの容器や雨をはじく衣服への加工、瓦の劣化を防ぐ表面加工に用いられるそうです。めがねの曇り止めやスマホのコーティングにも使用されています。人工的に作り出されたPFASはいったん環境中に出されるといつまでも数十年から数百年もの間、残留し続ける特徴があり、「永遠の化学物質」とも言われています。それが泡消化剤として米軍基地などで使われてきたのです。

健康影響について

アメリカが示したガイダンスでは、①ワクチン(破傷風、ジフテリア)効果の減弱(ただし健康影響評価指針としては採用せず)②脂質代謝異常、③胎児・新生児の発育の抑制、④腎臓がん。異常4つの健康影響があるとしています。

規制値は?

米国はこれまで「生涯健康勧告値」として合計70ngとしていましたが、低出生体重児や腎がんなどのデータが出たため、PFOSとPFOAをそれぞれ4ngと大幅に強化。一方、日本は1Lあたり合計50ngの「暫定目標値」は体重50kgの人が1日2Lの水を生涯にわたって摂取しても健康影響がでないとする値。法的拘束力もありません。

 

製造・使用は原則禁止に

2023年3月、PROS、PFOAが特定化学物質に指定され、製造・使用は原則禁止へ。

沖縄では…

沖縄では198年代以降PFAS汚染が続き、新生児や胎児の発育抑制が指摘されてきた。

一方、もともと低出生体重児の発生率が高いことから県として調査を行う。この調査で、米軍の基地周辺の自治体で低体重児の頻度が高いことが分かっており、当初その原因は騒音が推定されていた。

しかし、1070年代当時(ベトナム戦争で泡消化剤を使用)からすでにPFAS汚染が始まっていた可能性が高く、水道水汚染の結果として低出生体重児が発生した可能性に思い当たったそうです。

これには、私もショックをうけました。

横田基地周辺の主な汚染源は米軍使用の泡消化剤?

2002年の調査で多摩川がPFOS汚染。この時の汚染源は東京都昭島下水処理場(現在の多摩川上流水再生センター)。

多摩地域では継続して学習会や講演会が開催され、運動も広がってきました。今年の3月、予算特別委員会で尾崎都議が質疑をしています。ぜひご覧下さい。

質問はコチラから。

練馬でもPFAS汚染が!

人体への有害性が指摘されるPFAS(ピーファス=有機フッ素化合物)汚染をめぐり、2021年度に環境省が行った調査に、アメリカ環境保護庁(EPA)の新たな規制値案を当てはめると、都内で地下水から基準を超える値が出たのは、15区20市1町に及ぶことが分かりました(表)。

PFASを含む泡消火剤を大量に使う横田基地(福生市など)が指摘されています。東京の地下水は大きくは西から東に流れており、それに沿って汚染が広がった可能性があります。そのため、練馬区でも基準値以上数値が出ているのではないかと思います。

東京民報4/23の記事より

都議会や国会でも連携して都民の命と健康を守るため力をつくします。

小池知事が国へ申し入れ

東京都も今回の事態を重くみて、国に申し入れをしました。

都が5月に設置した相談窓口には300件以上も相談が寄せられています。

 

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